2010年11月19日金曜日

また佐々木譲を

佐々木譲はしばらく止めて、他の作家の本を読むつもりが、またというか、ついというか、佐々木譲の本に手が伸びてしまい、買ってしまいました。本当は、今野敏の警察小説「隠蔽捜査」を先に読むつもりで買っていたのですが。

今回の作品は、「警官の血」(上巻)。もちろん、下巻も同時に買いました。

「三代の警官の魂を描く、空前絶後の大河ミステリ」の謳い文句につられて買ってしまったのですが、とても読み応えのある本でした。

一代目の「清二」は戦後の混乱期に生きた警官。戦後の東京(日本)の混乱した生活史、高度経済成長へ向かう復興の時代を背景とした当時の警察史でもあります。

二代目の「和也」は「60年安保」や「赤軍派」を象徴とする公安警察の警察史の一端を垣間見せてくれています。

下巻ではどういう展開になるのかは分かりませんが、今日この上巻を一気に読んでしまったほど話の展開に引き込まれてしまいました。

今日一日、他にしたことと言えば、庭に最近頻繁に現れるアシナガバチを数匹退治したことぐらい。このときだけです、外の爽やかな空気を吸ったのは。あとはずっとこの本を読んでいました。

お薦めに値する本です。まだの方は、ぜひ、ご一読あれ。

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