2010年12月7日火曜日

喪中葉書

第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作である『チーム・バチスタの栄光』でデビューした海堂尊の「螺鈿迷宮(上)」角川文庫版を読みました。


妻のチカコが以前に読んでいた本。なぜか(上)しかなく、聞いてみると、(下)は本を大量処分したときに紛れてしまっていたんだろう、という結論。(下)は本屋で手に入れるしかありません。(上)だけ残っていた理由は、不明。


主人公の天馬は、留年を繰り返す医大生。幼なじみの新聞記者・葉子から、大学の近くにある黒い噂が絶えない桜宮病院に潜入しろとの依頼を受け、看護ボランティアとして桜宮病院に通い始めることに…。

あまり重厚感がなく、若者向け?と思いながら(上)を読み終えましたが、(下)を読まずにはいられないぐらいの展開ではあります。


読んでいて、まったく違うことを考えてしまっていました。

病院を舞台とする小説を読むことで、同居していたチカコの母が7月に亡くなり、チカコが毎日付き添いのため病院に通っていた4月から7月頃のことを思い出してしまいました。


今年は、いわゆる「喪中葉書」が多いのです、例年なら10枚程度なのに…。私も出した一人なのですが。11月には10数枚届き、「今年は多いなあ」とチカコと話していたのですが、12月になっても次々に届き、20枚を大幅に超えてしまいました。私の知らないところで、いろいろなドラマがあったんだなあと、「喪中葉書」を読むたびにしみじみ思いました。


私の両親が、今も元気で充実した老後を過ごしてくれていること、息子としてこれ以上の喜びはありません。

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ アラ還オヤジへ
にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿