2011年7月13日水曜日

百寺巡礼

五木寛之の「百寺巡礼 第1巻 奈良」(講談社)を読みました。

私は、特に信仰心が厚いとか特定の宗派の教えが気に入っているということはありません。世間で言う無宗教?の人間です。でも、大小を問わず寺社の「雰囲気」は好きです。予備知識のないまま訪れても、建築物や仏像、包み込む景色などをボーッとながめているだけで、なぜか心が癒されます。


この本に載せられているのは室生寺、長谷寺、薬師寺、唐招提寺、秋篠寺、法隆寺、中宮寺、飛鳥寺、当麻寺、東大寺。有名な寺ばかりですので、すべてのお寺に行ったことがあります。数えるのが困難なほどよく訪れたお寺もあります。


「百寺巡礼」はテレビ番組として放映され、DVDとして販売されているようです。テレビ取材をかけ足で行いながらの執筆ですから、その内容に特別なものはあまりなく、諸々出版されている寺についての解説本に比べてとても読みやすい本でした。出版社やテレビ局、そして「五木寛之」という人物が訪れたために、「一般人」が普通なら立ち入れないところや会えない人物への取材が反映されていますので、そういう部分は読む価値があるとは思いました。

また作家(ご本人は「物書き」と自称されていますが)らしい表現で書かれていますので、「解説本」とはひと味違っています。

こういう類の本は図書館で借りるのではなく、常に手元に置いておき、そのお寺を探訪するときに再度読み直して…ということができるように、単行本ではなく安い方の文庫本を買おうと思っています。
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