2011年7月1日金曜日

ひさしぶりにさようなら

大道珠貴の「ひさしぶりにさようなら」(講談社)を読みました。

久しぶりに「さようなら」と言いたくなる、こんなシャレを言うのも疲れるぐらい、薄っぺらい内容の小説でした。

2003年に芥川賞を受賞した作家の作品、という理由だけで選んだのが間違いでした。

感想を書く気にもなれない作品。表題の「ひさしぶりにさようなら」と「いも・たこ・なんきん」、2つの中編が収められています。こんな作品を世に出す出版社にもあきれるばかり。こんなことは初めてなのですが、ネット上で見つけた「感想」や「紹介」を転載します。今までいろんな駄作に巡り会ってきましたが、マジメに書く気が起こらないのは初めて。「芥川賞作家」って、こんなものなのでしょうか?

「きのこさん」のブログより
旦那は家にほとんど寄り付かない。産まれたばかりの赤ちゃんと二人で、老人ばかりが住むマンションに暮らす。子育てもほったらかして、家でダラダラ過ごす毎日。母や兄弟姉妹たち、義母、義兄。旦那と共通の友達。どの人たちもちょっとどこか変。
読んでいる間も、読み終わった後も、なんか不快な気持ちしか残りませんでした・・・。
全体的に不潔な描写が多いからかな、全然良さが分かりませんでした。

「Googleブックス」の紹介文
世にもだらしない家庭で育った都。そこから脱出しようと結婚するが、夫も彼女同様に怠け者。身に染み付いた怠惰さは直ることなく、なんとなく出産し、子育てするが...。そんな男と女の結婚生活を描いた表題作に加え「いも・たこ・なんきん」の2作品を収録。ちょっと奇妙な日常を淡々と綴る、異色の家族小説。

「hotarubokuroさん」のブログより
一言で言えば危ない人間とういか(ママ)へんな人間の作り方みたいな本です。こういう育ち方をすると世で言う危ないというかかかわりたくない人間に出来上がるんだとつくづく思いました。そんな人に生まれた子供も同じ運命をたどり、そしてそのまた子供も同じ運命をたどり、永遠に終わることがないんだなって感じです。
 気持ち悪くてムカムカってしちゃったけど、本としてはさすが大道さん!よく出来たおもしろい(?)本だなと思います。


でも、ある方は「大道さんの作品、好きだなあ。潔い感じがする。」と書いていて、そんな受け止め方をする人もいるんだなあと、あらためて「好み」はいろいろ!と認識させられました。

嫌な気分を味わいたい方はどうぞお読み下さい。
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2 件のコメント:

  1. There is no accounting for tastes.
    (蓼食う虫も好き好き)ということでしょうか。でもそんな小説が芥川賞を受賞するのが合点いかない様子ですね。選考委員がオカシイのかそれとも・・・・?
    (kikuさんと同じように感じた人もブログから見つかった、ということですから理解に苦しむところですね。)
     感想を書く気にもなれない、といいながらも書いて下さった方への、またその感想を書いたワタシも物好きの一人?
     今日から8月末まで毎週金曜の夜開かれる大阪市音楽団の
    「たそがれコンサート」を気の合う6人の友達と聞きにいってきました。東北大震災への支援基金になるペンライトを6人とも購入し、照らしたり振ったりして結構楽しかったですヨ。

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  2. MR.BONさんへ

    コメントいただき、ありがとうございます。

    受賞作は他の作品なんですが、受賞した頃に描いた作品なので「手抜き」なのかもしれませんネ…
    図書館で借りた本なので損はしませんでしたが、時間を「損」しました。次こそ「いい本」でありますように…

    BON先生がペンライトを振っているお姿、想像できないデス(スミマセン)。
    The tailor makes the man.(馬子にも衣装)ということでしょうか。

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