「東北地方太平洋沖地震」は気象庁がM9.0と修正し、地震の規模としては日本国内観測史上最大、世界でも4番目のものとなりました。その被害もニュースを聞くたびに増え続け、いたたまれない気持ちでいっぱいです。
国や電力会社がこれまでに「起こりえない」と断言していたことが、福島第一原発で3度も起こりました。
大地震や津波が歴史上何度も襲っている場所に、原子力発電所を次々につくってきた政府や電力会社。
過去には東京電力、中部電力、東北電力などで、原発の損傷の隠蔽事件が相次ぎました。そのとき、原子力安全・保安院が事故隠しの発見も調査も是正も何もできず、原発推進機関である経済産業省の一部門にすぎないことが明らかになりました。
今回の「事故」で「記者会見」をする原子力安全・保安院の姿勢に無責任さを感じたのは私だけではないと思います。もちろん、東京電力の会見はもっとひどいものです。
政府や電力会社は「温暖化対策」を口実に、原発の新増設をすすめてきました。日本原子力発電敦賀原発、関西電力美浜原発、日本原子力研究開発機構の「もんじゅ」の直下に活断層が走っています。世界のどこにも断層が直下にあるような原発はありません。
「原発は発電中に二酸化炭素をほとんど出しません。」というコマーシャルが流され続けてきました。新設をするときには「金の力」で反対運動を押さえ込み、「おまえらも電気を使ってるやろ」という論理で封じ込め、片一方で「事故は起こりえない」と…。
ドイツでは2021年までに原発をすべて稼働停止するという方針を去年撤回しました。そのドイツでも、現在稼働中の17基の原発を点検することを明らかにしています。
日本でも早急にそうした再点検を行うべきではないでしょうか。すでに亡くなられていますが、平井憲夫さん(20年間、原子力発電所の現場で働いていた)という方が書かれた記事をネット上で見つけました。ぜひ一度ご覧下さい。http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html#page2 驚くべき実態が書かれています。
平井さんの記事読ませてもらいました
返信削除私も二十歳の頃朝日放送のカメラマンが近所に住んで居られて
福井に取材に言ったときのことを聞いたことがあります
危険な作業は現地の農民でそれも実はとんでもない危険な作業にもかかわらず何の防護もされてなかったそうです
我々の敵は企業トップのエリートであることを再認識しました
fumiさんへ
返信削除テレビの解説者として登場する人の多くが、「安全神話」をふりまいてきた人。緊急時ですので、根本的な論議を避けるというのはわかるのですが、「被害」を少なく見せようとする姿勢だけは止めてほしいものです。
「数字」に振り回されず「落ち着いて」、とか「冷静に」、とかの呼びかけに説得力はありません。
マスコミに期待する方がおかしいのかもしれませんが、「放射能」の危険性をもっと報道すべきだと思いませんか?