2011年1月31日月曜日

オール読物・鷺と雪

本棚をあさっていると、文藝春秋の「オール読物」2009年9月号を発見。表紙を見ると、「第141回直木賞決定発表」の文字が。

もちろん、チカコが買って読んでいたもの。そこには、浅田次郎、井上ひさし、平岩弓枝、阿刀田高、宮部みゆき、五木寛之らの「選評」や受賞作である北村薫の「鷺と雪」、北村薫の受賞記念対談などが載せられていました。

「鷺と雪」がなぜ受賞したのか、私には理解できません。昭和10年前後の上流社会がテーマの中編(短編?)小説。渡辺淳一の「選評」には「舞台となる昭和初期の雰囲気が描けていないし、お話そのものも、頭で作り出された域を出ていない」、これに同感です。


長編ではないので、「読んだ時間を返せ!」と言うほどの後悔はありません。「えっ、これでおしまい?」と思うぐらい短時間で読める小説です。「街の灯」「玻璃の天」をすでに発表し、この「鷺と雪」が完結編となる3部作なので、3編を続けて読むとまた違った感想を持つのかもしれません。

おもしろかったのが、雑誌に連載されている「現代語裏辞典」(筒井康隆・今号は、ラ~リャ)。

少しだけ紹介します(下品、卑猥なものは省きます=スケベな人は買って読まレヨ=)。

ライト 右翼側のナイター照明。
らいひん【来賓】 会費を払わぬ、招待状の客。
らくしょう【楽勝】 カニやドラえもんとジャンケンをすること。
ラテン 日本で言えば大阪。
らんにゅう【乱入】 弦楽四重奏にラッパで飛び入りすること。
ランプ 明るくないのはスランプ。
りきさく【力作】 兄は傑作、弟は愚作。
りきりょう【力量】 試されていない時に限って発揮できるもの。
リバーシブル 用途は2倍で寿命は半分。
りゃく【略】
りゃくじ【略字】 斉藤さん、偉くなったら齋藤さん。

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