2011年1月22日土曜日

廃墟に乞う

第142回直木賞受賞作、佐々木譲の「廃墟に乞う」(文藝春秋)を今朝、読み終えました。

今日は「ぞうれっしゃがやってきた」の第1部と第2部のリハや合唱の練習のことを書こうと思っていたのですが、明日が「本番」ですので、明日のブログにこのことを詳しく書くつもりです。

さて、佐々木譲の作品については今まで何回か書いてきました。いったん「打ち止め」にしてから「暴雪圏」を読み、また図書館で予約までしてこの本を読みました。


「廃墟に乞う」は今まで読んだ作品とは違って、いわゆる短編の連作集。

湯治場通い等をして療養中の身である(ある事件で精神的ショックを受け、休職中)仙道孝司という警察官が、公務外としていろいろな事件に関わり、結果的には事件の解決に貢献するという6つの短編(連作)集です。

北海道のさまざまな場所を舞台にし、事件の種類もさまざま。警察手帳も、もちろん拳銃も持たない彼が「私的」に事件を探り、解決に導くという、今まで読んだものとはまったく異質な警察小説でした。

なぜこの作品が直木賞を受賞したのか、疑問を感じます。他の作品の方が読み応えもあるし、インパクトも強烈なのに…。「読みやすさ」にだけは太鼓判を押せますが…。時間つぶしにはうってつけの作品だとは思います。

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