3日前に海堂尊の「螺鈿迷宮(上)」のことを書きました。
2日前、大阪市内で時間つぶしのため本屋に立ち寄り、(下)を買ってしまいました。近所の古本屋で買うつもりだったのですが…。
終末期医療施設としての性格を強くしていく「桜宮病院」を舞台にし、「死」をめぐる医療問題が一つのテーマとなっている小説。
(作品自体の内容はお読みいただくとして) 「死」のことを考えさせられてしまい、前回のブログでは、義母の死のことや喪中葉書のことを書いてしまいました。
(下)を読み終えて、「後期高齢者医療制度」で医療費が増えたら連動して保険料が上がるしくみをさらに強化することを厚労省が計画していること、この制度の本質である医療費抑制のしくみを温存し、現行の75歳からの保険料徴収を65歳まで下げ、自己負担を恒久化させることをねらっていることなど、まったく違うことを考えてしまいました。
民主党が政権をとるまでは「高齢者いじめ法」と名づけ、即時廃止を主張していたこととは180度の転換ぶりに腹立たしい気持ちなのは、私だけではないでしょう。
終末期医療に関し、ある看護師さんがこんなことを書いています。前後を省略して紹介します。
【「人間らしく死ぬ」ことではなく、死に至る過程を「人間的に生きる権利」を貫くこと。医療側からの見方でいうと、終末期の患者を「死にゆく人」と見るか「尊厳ある生き抜く人」と見るかという違いとなる。】
こういうことを言える看護師さんや医師が医療現場に増えることを願います。
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元を正せば自民の残党、権力闘争のなれの果てノンイデオロギーの寄せ集め集団ですから、期待はしていなかったものの、
返信削除ココまで破天荒なのは予想外でした
支援団体そのものが有名無実のノンポリなので自浄作用も期待出来ませんね
うちのかみさんは介護士としてまさにこの終末期に携わっております
家庭を犠牲にしてサービス残業でくたくたになった人たちを、
働けなくなったら切り捨ててしまってはとても幸福追求の権利など有りません
明治維新以降人間性を無視して経済成長してきた日本は、そろそろ数字だけでは表せない幸福社会の実現に気づかないといけませんね
キックンの意見にまったく同感です
fumiさんへ
返信削除いつもコメントしていただき、ありがとうございます。
人の「生と死」について思春期の頃や青年期、そして熟年期(今)は、その思うところは違っても、向き合って考える時期ですね。
一人ひとりが大切にされる、そんな医療や介護ができない仕組みが国の「自己責任」論で、ますます…。